Pair Go RICOH CUP 2007 〜リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2007〜
大会レポート Tournament Report
さて、今年も、タイトル保持者、賞金ランキング上位者などの基準から男女32名の棋士が選ばれている。対戦形式はすっかり定着した「リコー杯ペア碁方式」だ。初日の一回戦、二回戦で連勝した4ペアは枠抜け。連敗した4ペアは脱落。一勝一敗ペア8組は、恒例となった「9路盤対局」にて、準々決勝進出決定戦を行う。二日目以降はトーナメント戦となる。
このように、優勝までは長く厳しい道のり。これを共に戦うパートナーが決まる瞬間が近づくにつれ、会場はなんとなくそわそわした空気に包まれた。


準備が整うまでの歓談タイム中、最近社交ダンスを習い始めたという武宮正樹九段が、社交ダンス経験者の鷹西さんに話しかけていた。
武宮「一番疲れるのは、チャチャチャとワルツだね」
鷹西「疲れ方が違うでしょ?」
武宮「え…まだそこまではわからないな」


◆・◆・◆


男女「A」から「O」の記号のついた大きなボードが用意され、いよいよ抽選会がスタートした。
前年度優勝の張栩名人・王座・碁聖と鈴木歩三段のペアは、規定によりペア継続。そのため、30名による抽選となる。AからOの文字いりボールの入った箱が二つ用意され、男女に分かれてそれぞれボールを取ってゆく。はじめに、欠席の男性棋士に代わって来賓の方々が壇上に上がりボールを取る。男性棋士の抽選が半分ほど進んだところで、女性棋士に交替した。


最初に確定したペアは、趙治勲十段と小林泉美女流最強位のペア。会場からは「おー!」とどよめきが上がった。大会当日も、会場ギャラリーの注目を集めること間違いなしだろう。ご尊父の小林光一九段も愉快そうに笑い声をあげていた。
武宮九段は、青木喜久代八段を引き当てると「お。青木君か」と目がキラリ。小川誠子六段は、小林光一九段を引き当てた。昨年の石田芳夫九段に続いて、兄弟子とのペアが決まった小川六段は、口元を押さえた手から思わず笑いがこぼれていた。気心の知れた兄弟子とのペアは、気恥ずかしいのかもしれない。
依田紀基九段を引き当てた加藤啓子五段は、「おー」と目を丸くして喜び(?)の表情。依田九段も同じように目を丸くして応じていた。
羽根直樹九段を引き当てたのは大沢奈留美三段。二人は、遠い距離からお互いを見つけ出すとにこやかに会釈していた。

 

当たり前のことながら、どのペアも強豪。どのペアが優勝してもおかしくない。リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2007、夢の祭典の全ペアは、以下のように決定した。



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