Pair Go RICOH CUP 2008 〜リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2008〜
大会レポート Tournament Report
< 決勝戦 >

トップ棋士男女16組32名による、囲碁界の夢の祭典――リコー杯プロ棋士ペア碁選手権2009がいよいよ決勝のときを迎えた。昨年1回戦からの熱戦に次ぐ熱戦を勝ち上がり、この日の舞台に登場したのは、加藤啓子女流最強位&羽根直樹本因坊ペアと、謝依旻女流本因坊・女流名人&井山裕太八段。謝&井山ペアは、史上最年少の19歳どうし。このフレッシュなペアは、断トツの人気も誇る。かたや加藤&羽根ペアは共に絶好調で「本命」の呼び声が高かった。まさにファン待望の好カードだ。1月31日、恵比寿ザ・ガーデンプレイスで、1,200名の囲碁ファンに見守られて行われた期待どおりの大熱戦の模様をお伝えしていこう。

当日の朝は、寒さに加えて雨模様。客足が心配されたのだが・・・悪天候などなんのその、この日も開場時間の一時間以上前から、会場前には長蛇の列が出来上がった。


前年から、決勝戦の公開対局開場は、大盤解説会場と離れて設営されることになっている。大盤解説会場の800席は、開会式前にほぼ満席。対局会場に用意された200席も埋め尽くされ、ここに立ち見も合わせて、1,200名の囲碁ファンが対局開始を待った。


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控室に揃った4名の選手は、穏やかに過ごしていた。力戦派で知られる謝依旻女流本因坊・女流名人も、普段はシャイで口数も少ない。

加藤啓子女流最強位は、ただいま女流棋聖戦の三番勝負の最中。「過密スケジュールで疲れているのではありませんか?」と関係者に尋ねられ、「はい。少し」とはにかんだ後、「でも、普段暇なときに十分休養をとってますから」と笑った。今年の冬は、富良野にスキーに出かけたそうだ。すると謝依旻女流本因坊・女流名人が「富良野? 私も行ったことあります」。しばらく富良野談義に花を咲かせていた。

その後も両ペア共に、作戦会議はなし。謝&井山ペアといえば、決勝進出を決めた際に、「お互いに打ちたい手を打っているだけ。そうすれば結果はついてくる」という名台詞を残した。加藤&羽根ペアは「一人で打っているよう」と息がピッタリ合っているのが強み。信頼関係抜群の両ペアには、作戦会議など必要ないようだ。


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