Pair Go
大会役員 大会概要 競技内容
Pair Go 第18回 国際アマチュア・ペア囲碁選手権大会 The 18th International Amateur Pair Go Championship

特別協賛:JR東日本・日立製作所・日本航空               
本戦・荒木杯ハンデ戦 レポート

2009年11月14日(土) 20周年記念特別対局
November 14th (Saturday) Special game

〜 20周年記念特別対局 〜
続いては、今大会の特別企画、第20回記念スペシャル対局が始まった。
スペシャル対局のカードは、謝依旻女流本因坊・女流名人と羽根直樹本因坊ペア対、石井茜初段と山田規三生九段ペア。名づけて「本因坊ペア」と「なにわペア」の対局となる。

別室では大盤解説が行われ、解説は二十四世本因坊秀芳、聞き手は小川誠子六段。またまた別室では、マイケル・レドモンド九段の英語による大盤解説も行われた。
ちなみに、英語大盤解説会場は、客席いっぱいに民族衣裳の選手たちだ。

「本因坊ペア」と「なにわペア」の対局は…
序盤早々に右上隅で新型が生まれ、黒番の「本因坊ペア」が「やや失敗しました」と二十四世本因坊秀芳。「でも、見ごたえのある攻防です」
続く下辺の攻防も、互いに譲らす、「面白いですねえ」と二十四世本因坊秀芳も興奮気味。

しかし、下辺が一段落した時点では、はっきりと白番の「なにわペア」が優勢に立ったようだ。二十四世本因坊秀芳曰く「黒は弱い石が三つ。白は、どうやってカラミ攻めにするか、舌なめずりしているところでしょう。普通に考えると、三つとも助かるとは思いにくい。本因坊ペアの謝さんは攻めが得意ですが、シノギも得意か見所ですね」 ところが、ここから「本因坊ペア」がじわじわと本領を発揮する。まず、上辺は死んだフリをして左辺を生きにいく。続いて、上辺も生きてしまうと、三つ目の弱い石をしのぐ間に、逆に白石を仕留めてしまったのだ。
「黒は順番に生きていきましたね」と小川六段が感心しながら振り返る。
「黒の居直りの勝利ですね」と二十四世本因坊秀芳。
白が投了して、スペシャル対局は、本因坊ペアに軍配が上がった。

20周年記念特別対局 石井茜初段・山田規三生九段ペア 対
謝依旻女流本因坊・女流名人・羽根直樹本因坊ペア



20周年記念特別対局 大盤解説会風景



20周年記念特別対局 海外選手用英語大盤解説会風景


対局後、大盤解説会場に姿を見せた対局者たちは…
羽根本因坊は「(三つ弱い石を抱えた時点では)自信はなかったのですが、読みは謝さんに任せておけばいいので、大丈夫かなと思っていました」。これを受けて、謝女流本因坊・女流名人は「羽根先生なので、心配していませんでした」。互いに余裕とも受け取れるコメントだった。

その後、客席から、質問が飛ぶ。「プロペア碁では、誰と組めば優勝できると思っていらっしゃいますか?」
これに、山田九段は「難しい質問だし、答えずらい質問ですね」と笑い、「僕は若い人ならいいです」と会場の笑いを誘った。
石井初段は「優しい人、怒らない人」。
羽根本因坊は「これまでペア碁で成績がよくなかったのに、加藤啓子さんと組んで昨年優勝できました。だから加藤啓子さんです。今年も優勝できると思いたいので。いや、そう思い込んでいます」
謝女流本因坊は「誰でも相性はいいと思うのですが、まだ優勝できないので、まだ会えていないということですね」

会場が一段とほぐれたところで、前夜祭&特別表彰式の準備が整い、一同は場所を移した。

レポートの目次へ戻る →
特別協賛 JR東日本 HITACHI Inspire the Next JAL
[ ↑このページのトップへ ]



Copuright(C) 財団法人日本ペア囲碁協会

info_pairgo@pairgo.or.jp

第16回 国際アマチュア・ペア囲碁選手権大会 トップページへ