トップ棋士36名、男女18組による囲碁界のオールスター戦、「プロ棋士ペア碁選手権2010年」が今年も華やかにスタートした。
囲碁ファン待望の今大会は、今年で16年目を迎える。まずは、注目の「組合せ抽選会」が、10月13日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモンドにて行われた
出場棋士たちの中で、毎年、会場に颯爽と一番乗りするのは河野臨九段。初出場だった4年前と比べると自信にあふれ、風格さえ感じさせる。
続いて、向井千瑛三段と奥田あや二段が連れだって登場。関西総本部から井澤秋乃四段、山田規三生九段も到着して、会場は一気に賑やかになってきた。
司会をつとめるのは、後藤美代子さん。「本日はご来場ありがとうございます。本大会は、回を重ねるごとにファンが増え、年末の華やかな祭典としてすっかり囲碁界に定着いたしました。いよいよ、第16回、プロ棋士ペア碁選手権の熱い戦いの火蓋が切って落とされます」。
開会にさきだち、主催の財団法人日本ペア碁協会から、副会長の矢ア新二があいさつに立った。
矢ア「主催者を代表してごあいさつ申し上げます。
プロ棋士ペア碁選手権が、今年も多くの協賛をいただき、また、プロ棋士の皆様のご理解と、関係者の皆様のご尽力により開催の運びとなりましたことに感謝し、熱く御礼申しあげます。
アマチュアのペア碁は、11月開催の国際アマチュア・ペア碁選手権大会が20回目を迎え、ますます盛会です。国際的な動きとしては、昨年北京にて行われた、第1回ワールドマインドスポーツゲームズに、ペア碁が正式種目として開催されました。
来年3月には、中国・杭州にて、世界大会の開催も予定されております。ペア碁協会は、IGF(国際囲碁連盟)のメンバーにも加わり、これからも、ますますペア碁の普及発展につとめてまいります。今後も皆様のご支援ご助力をお願いいたします。
最後になりましたが、日本棋院、関西棋院、後援の読売新聞社に心からお礼申しあげて、開会のあいさつにかえさせていただきます」
続いて、乾杯のご発声に、協賛各社を代表して、日本貨物鉄道株式会社、取締役の早瀬藤二氏が壇上に立たれた。
早瀬「わが社、JR貨物は、アマチュア強豪の平岡聡氏を抱えております。奥様も碁が強く、昨年はアマのペア碁で優勝し、ワールドマインドスポーツゲームズにも参加いたしました」
早瀬氏は、ご自身もかなりの打ち手であることを、エピソードを交えて軽妙に話されて会場の笑いを誘った後に、杯を高く掲げられた。
「素晴らしい試合を期待しております。各選手のご活躍と、ペア碁のご盛会を祈念して…乾杯!」
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