ペア碁をプラットフォームとしたAI研究会

ペア碁はヒトとAIの協調を研究する
格好のプラットフォーム
「人間を補完するAI」「人に寄り添うAI」の一つの形を提示し、
新しい社会像を創造していきます

日本ペア碁協会は、「勝てば嬉しさ2倍、負けても悔しさ半分」をモットーとして、ペア碁を通して囲碁の地平を広げると共に、その楽しさを増幅させてきました。1990年の創案から35年を迎える今、社会を大きく変えつつあるAIの力を借りて、新たな領域を切り拓きます。

ペア碁をプラットフォームとしたAI研究会

合原 一幸 氏

研究会 担当理事

合原 一幸

東京大学 特別教授

池谷 裕二 氏

アドバイザー

池谷 裕二

東京大学 教授

平田 智也 氏

研究員

平田 智也

八段

上野 愛咲美 氏

研究員

上野 愛咲美

女流名人・女流立葵杯・女流棋聖

一力 遼 氏

顧問研究員

一力 遼

名人・王座・天元・本因坊

最近の囲碁AIの急速な進歩により、ペア碁がヒトとAIの協調を研究する格好のプラットフォームに成り得ることが、ペア碁創案者の滝久雄と合原一幸東京大学特別教授によって指摘されました(合原編著『人工知能はこうして創られる』, ウェッジ, 2017年)。その本格的研究の皮切りとなるのが、東京大学の池谷裕二教授をアドバイザーに迎えて発足した「ペア碁をプラットフォームとしたAI研究会」のプロジェクトです。

グーグル・ディープマインドによる2016年の囲碁AI「AlphaGo」は、2024年のノーベル化学賞につながる研究へと発展しました。囲碁AIの能力は、すでにトッププロを凌駕しています。この人智を超えたテクノロジーを、どのように活用するべきなのかが、いま問われています。

ドイツの哲学者、ボン大学のマルクス・ガブリエル教授は「AIの脅威は人間による悪用である」と述べ、AIを通じて人間の悪が増強されてしまわないことを説くとともに、倫理に基づく人間的なテクノロジー活用を推奨しています。「人間とAIはお互いに理解を深め合い、お互いを尊重し、その上でお互いを高め合う存在となるべきである」という理念に基づく今回の研究は、囲碁にとどまらない広がりを持ち、同時にガブリエル教授の言うような人間的なテクノロジーの発展を目指すものです。

当研究会は本プロジェクトを通じ、「人間を補完するAI」「人に寄り添うAI」の一つの形を提示し、新しい学びの形、そして新しい社会像を創造していきます。

研究会を起点とする「ペア碁」の新展開として、当財団内の運営委員会を中心に、人間とAIがペアを組む●●NHプロ(NH=ネオヒューマン)による大会開催等を進めてまいります。楽しく有益な、革新的“eスポーツ”の誕生を目指し、同時に新たなペア碁の可能性を切り拓いてまいります。

数千年の歴史を持つ伝統的ゲームと最新テクノロジーとの共演に、是非ご期待下さい。

池谷 裕二教授からのコメント

本研究会では、ペア碁を通じて人の思考や協調のメカニズムを基礎科学的に探究すると同時に、囲碁の教育的・社会的価値を可視化し、その有益性を広く社会に伝えることで、囲碁文化を豊かにしてゆきたいと考えています。ヒトとAIがともに一局を紡ぐペア碁は、能力競争を超えて、相互補完と共感にもとづく新たな共生様式を試行する場です。本研究会を通じて、ヒトを補完しヒトに寄り添うAIの形を提示し、人間社会の未来像を創造していきたいと思います。

※本プロジェクトを巡るビジネスモデルおよび商標、特許について出願中です。

本文の内容は2025年12月当時
棋士のタイトル・段位は2026年4月27日現在

研究会の様子 (第1回研究会にて 2025年11月)

合原一幸 氏、池谷裕二 氏
代表研究員の滝久雄(ペア碁創案者)
平田智也 氏、上野愛咲美 氏
 

AIを使ったペア碁のテスト対局 (第1回研究会にて 2025年11月)

AIとペアを組んでのテスト対局
平田智也 八段
上野愛咲美 女流名人・女流立葵杯・女流棋聖
 

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