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【大会特別記事】綱島でつながる笑顔の縁 NINEで紡ぐ、街と人の物語

東急東横線・綱島駅からほど近く、ひっそり佇むイタリアンレストラン「NINE」。10年の時を重ね、地元の人々に愛されるこの店には、昔と今、さまざまな縁が行き交います。西方オーナーが一皿に込める想い、常連の藤森さんが語る綱島の魅力、初来店の上野姉妹が感じた驚きと笑顔。それぞれの視点から、綱島という街の『縁』を紡ぎました。( 記事の内容は2025年7月掲載当時)

NINEが綱島に根を下ろした理由

『ワインとチーズを楽しむ本格イタリアン』をコンセプトに掲げるNINEは、季節の食材を活かした前菜やパスタ、選び抜かれたワインのラインナップで多くのファンを魅了するレストランです。木の温もりを活かしたシンプルな内装で、記念日や日常使いにもぴったりの空間を提供しています。

イタリアンレストラン NINE オーナー 西方 亮さん

―― お店を始めたきっかけはなんですか?

西方さん

西方さん)大学卒業後、名古屋、六本木のホテルレストランを経て、自分の店を持ちたいと考えました。東横線沿線が好きで、物件を探していた時に、綱島の温かい雰囲気に惹かれたんです。

―― 今年で10周年とのことですが、綱島の印象はどう変わりましたか?

西方さん

西方さん)昔はローカル色が強い街という印象でしたが、再開発が進み、新しい人たちも増えてきました。それでも、商店街の人たちやご近所さんの温かさは変わりません。うちの店も、地域の方に支えられてここまで来ました。

―― 店を続けるうえで大事にしていることはなんですか?

西方さん

西方さん)派手な宣伝はしないけれど、料理と雰囲気で『また来たい』と思ってもらえること。顔を覚えて『いつもありがとうございます』と声をかけるのは、僕の楽しみでもあります。

常連客が語る、綱島とNINEの魅力

横浜囲碁サロン 代表 藤森稔樹さん

NINEの常連でもあり、地域で長年囲碁教室を開く「綱島囲碁サロン」の代表・藤森さん。地元の子どもから大人まで囲碁の楽しさを伝え続けており、NINEにもふらりと立ち寄ることが多いという藤森さんに、お話を伺いました。

―― NINEとの出会いを教えてください

藤森さん

藤森さん)オープン当初から通ってます。最初は同僚に教えてもらって、そこから妻と一緒に来るようになりました。西方さんの人柄と、落ち着ける雰囲気に惹かれましたね。

―― NINEでの思い出は?

藤森さん

藤森さん)妻の誕生日に来たとき、サプライズでデザートプレートを出してくれて感激しました。そういう小さな心遣いが、この店の魅力ですね。

―― 綱島の街はどんな場所ですか?

藤森さん

藤森さん)飲み歩きが楽しい街。チェーン店もあるけど、個人店の良さが残っていて、気軽に入れる。昔からの住人も、新しく来た家族連れも混じり合う街で、散歩するだけでも楽しいんです。

初来店の上野姉妹が感じた驚き

姉の上野愛咲美 女流名人・女流立葵杯 と 妹の上野梨紗 女流棋聖・扇興杯

この日NINEを初めて訪れたのは、姉妹で綱島囲碁サロンに通っていたという上野さんたち。囲碁を通じて藤森さんとも親交があり、話に聞いていたNINEに興味を持ち、ようやく足を運ぶことができたのだそうです。

―― お料理の感想はどうですか?

愛咲美さん

愛咲美さん)めっちゃ美味しかったです!パスタは、今まで食べた中でもトップレベル。特にごぼうとベーコンのパスタは、口に入れた瞬間、香りと旨味が広がって、思わず笑顔になりました。

―― 普段からイタリアンは好き?

愛咲美さん

愛咲美さん)大好きです!姉妹でよく食べ歩くけど、NINEはカジュアルさと本格さのバランスが絶妙。また来たいねって話してます。

―― お店の雰囲気はどうでしたか?

梨紗さん

梨紗さん)浴衣で来たので少し緊張してたけど、西方さんが優しくて、自然とリラックスできました。お店全体があたたかい空気で包まれていて、特別な日にも普段使いにもぴったりだと思います。

縁がつなぐ、これからの綱島

再開発が進み、駅周辺の風景も少しずつ変化していく綱島。そんな街のこれからについて、NINEの西方さんと、長年地域に根ざした活動をしている藤森さんに、それぞれの視点でお話を伺いました。

―― 綱島の未来に期待することは?

西方さん

西方さん)大きく変わらなくてもいいんです。綱島は今のままで十分魅力的。地域の人たちに愛されながら、日々の営みの中にそっと寄り添うような店であり続けたい。派手さはいらないけれど、誰かの“また来たい”が積み重なっていくことで、細くても温かい繋がりが続いていくと思うんです。

藤森さん

藤森さん)人と人の距離感がちょうどよくて、いい意味での“田舎っぽさ”があるんですよ。都会にいながらも、自然と人のぬくもりを感じられる。そんな綱島の空気が、この先も変わらずに残っていってほしいですね。

緑豊かな公園、古くからの温泉、下町風情を感じる商店街、そこに新しい風がそっと混ざる綱島は、人と人をつなぐ『縁』が息づく街。その象徴が、今日の一皿と、テーブルを囲む笑顔なのでしょう。

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主催

日本ペア碁協会 / ペア碁ワールドフェスティバル2025 大会実行委員会