日本ペア碁協会
第1回WMSG「ペア碁競技」

『ペア碁競技』観戦レポート【3】

15日は、予選ラウンド最終日。各ブロックから決勝トーナメントに進出できる2席をめぐって目の離せない対局が目白押しです。

大会も3日目となり、落ち着いた様子の平岡ペアが会場に到着しました。アマチュア選手は、会場から徒歩10分ほどの、今大会選手村に滞在しています。リビングルームを挟んでツインルームが2つ、4名宿泊タイプの部屋で、ドラフツ競技に参加している品田渓さんが同室だそうです。ちなみに品田さんは元院生(囲碁のプロ棋士養成機関)。由里子さんの友人でもあります。

さて、Cブロックでここまで無敗の日本代表の平岡ペアは、決勝トーナメント入りまで「マジック1」。表情にも余裕が感じられます。

かたや、第6ラウンドの相手、リトアニアのペアは「最終日はゲームを楽しみたい」と平岡ペアに握手を求め、女性選手は、対局がはじまるや、かばんからカメラを取り出して、スタッフをこっそり呼び「写真を撮ってほしい。四人が写るようにお願い!」と頼んでいました。

平岡ペアはリトアニア戦、第7ラウンドのスロバキア戦、共に相手を寄せつけず、中押し勝ち。無傷の全勝で決勝トーナメント入りを決めました。

Aブロックは中国ペアが全勝で枠抜け、チェコが1敗を守りきって決勝トーナメント入りを決めました。Bブロックの韓国ペアも圧倒的な強さで全勝枠抜け。北朝鮮ペアが1敗でこれに続きました。Cブロックの2枠目にはハンガリーが決定。Bブロック、Cブロックは、ランキングどおりの順当な結果を出しました。

最も注目を集めたのは、混戦のDブロックでした。第6ラウンドで全勝のモンゴルがタイに敗れて1敗。タイは残り時間20秒というハラハラの勝利でした。

モンゴルが敗れたことで、いったんはカナダにも枠抜けの可能性が出てきました。対戦相手のウクライナは全勝。形勢ははっきりカナダがよかったのですが…無念にも時間切れ。この時点でウクライナとモンゴルの決勝トーナメント入りが決定しました。

第7ラウンド、ウクライナ対モンゴルの一戦は、モンゴルの勝利。モンゴルの男性選手、Sausar Tsolomonアマ四段は「明日もがんばります!」と満面の笑みでした。

午後4時、8組の勝ち上がりアマチュアペアと、中国、韓国、日本、中華台北から2組ずつ参加のプロペアによる、決勝トーナメント組み合わせ抽選会が行われました。決勝トーナメント1回戦は、全てのカードがプロペア対アマペアです。

なお、同じ国どうしのペアがなるべく当たらないように、同国のプロペアは一組ずつ左右の山に分かれること、もし同国のアマペアとプロペアが当たってしまった場合は同じ山の中でアマペアを交換する、という取り決めの元に、抽選が始まりました。

抽選の結果、小林覚九段・矢代久美子五段ペアの対戦相手はチェコ。今村俊也九段・小西和子八段ペアの対戦相手は韓国。そして、平岡ペアの対戦相手は、中華台北の林至カン八段・張凱馨三段に決まりました。

今村・小西ペアの対戦相手、韓国ペアの男性、HONG SEOK UI アマ六段は元院生で、女性のKIM SHIN YOUNG アマ五段は、現在院生だそうです。大会前日の親善試合でKIMさんとペアを組みHONGさんと対戦した平岡聡さんに実力のほどを伺うと、「KIMさんは相当強いですし、HONGさんも今回のアマ選手の女性の中ではもちろん一番強い。男女の棋力はほとんど変わらないと思います」とのこと。不気味な存在です。

さて、この日は、女子団体戦の表彰式が午後7時から行われました。日本は、青木喜久代八段、小山栄美五段、鈴木歩四段の団体戦チームが、無念の銅メダルではありましたが、大会初のメダルを獲得。平岡ペアも表彰式にかけつけ、拍手を送っていました。

さて、いよいよ明日から決勝トーナメントが始まります。(writer:高見亮子)
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